2011年12月30日金曜日

2011シーズンを振り返る(TOP50後編)

さて、前回に引き続き後編。


残す2戦、上位で切り抜けなければ年間は絶望という位置につけてしまった。。
第4戦の地は、秋の桧原湖。
ここでもプラクティスのレギュレーションが変更され、試合本番の1日前のみプラ禁止。

もちろん1週間ほどのプラクティスをみっちり行った。

しかし・・・

毎度毎度TOP50お馴染みとなった試合が迫るにつれ台風が桧原湖に
完全に直撃するコースを辿り・・・
プラクティスの意味はあったのか?
ここでもアジャスト能力が試される試合となった。

大会初日はなんとか釣りが可能な状況で
思い描くエリアをラン&ガンでひた走る。

粘ることはせず一箇所で数分のペース。
魚探でバスを確認しダイレクトにそこにリグを落としていく
いわゆる、シューティングだ。

プロト「S-TAV61SLJ」「FCスナイパー・2ポンド」のタックル。
そして「ガルプ・マイクロシェーキー」の1/16ozのDSを8メートル前後のレンジ
を丁寧に。かつスピィーディーに。
ハマるエリアが見つかれば少し粘る程度で桧原湖中を走りまくった。

結果、きっちりリミットメイクを達成しキーパーの捕獲数は30匹ほど。
中でも、1キロと800グラムのキッカーが入って助かった↓

初日結果は3094グラムで9位と良いスタートを切ることが出来た。

しかし、翌日の予報は台風直撃。
開催できるのか?という思いもありながら就寝。


そして台風直撃となったは予報通り大雨&大荒れ・・・。
自分がメインとしていたエリアは
あいにく風表になっていたため最悪なコンディション。。
「風が強いから釣りにならない。」ではTOP50を戦うことは出来ない。

デッキは常にこの状態・・・↓

エレキでかろうじて止まれるがディープのライトリグでの正確なアプローチは不可能。
��匹釣っては100メートルくらい流されて・・・の繰り返し。
ハッキリ言ってシューティングどころではなかったが、スポットが見えていたので
落とせば喰う感じ。


さすがにラン&ガンのペースも落ち、自分の釣りのリズムが崩れていった・・・。
それでも必至でリミットを達成。
2日目の成績は2426グラムと桧原湖では悪くないスコアだったが
周りの選手が釣れていて順位は24位。

2日間終わって14位と順位を下げてしまった。

台風直撃により風裏の選手が釣ってきていたように感じたが
さすがに3日目からパターンを変えるわけにはいかず
3日目は自分のエリアと釣り方を信じて走り回る。

さすがに3日目ともなると自分のエリアもパワーダウン・・・。
1匹、1匹を丁寧にミスなく釣っていく。

時間も短い3日目。リミットメイクが最優先。

なんとか必至でリミットメイクは達成したが
キッカーを混ぜることが出来ないままタイムアップ。

最終日は無念の1804グラムで撃沈。

そして気になる最終順位は19位でフィニッシュ。


そして、そして・・・
もっと気になる暫定年間ランキングは6位と思ったよりも下がっていなかった。
というより混戦していて、むしろ順位は上がっていたが
上位との差は開いていた。。


最終戦では
「僕より上位の選手が全員ホゲって尚且つ、僕が上位でフィニッシュしなければ。」
とうほぼ不可能に近いチャレンジ。

だが、可能性があるからには諦めるわけにはいかない。



最終戦の地は茨城県・北浦水系。
何が起こるかわからない不気味なフィールドだ。

これまでは6月開催が多かったが僕にとっては初めての秋の北浦。
当然、みっちりプラを行い勝負の出来るパターンをいくつも見つけることが出来た。



しかし、しかし、しかし・・・

ここでも大会直前で大雨が降り、珍しいフル満水に・・・。
ホンマに今年のTOP50はすべて波乱の天候。

良いプラが出来ていたが、増水ということでプラのイメージをバッサリ捨て
セオリー通りシャローカバーの釣りにシフト。

そしてこの行動が大正解だった。
開始数投目からキロフィッシュを釣り、すぐさま2匹目もキャッチ。
勢いに乗って一気に4匹までウェイトを伸ばすことが出来た。
��リミットメイク出来なかったのが残念だったが。)

結果、4匹・3240グラムで3位とスタートダッシュに成功。

この勢いに乗って2日目も当然シャローパターンを貫き通す。

ひたすらピッチン&フリッピンでキャスト数を稼ぐ。
3匹目までは早かったが、そこからが大苦戦。

思い描くエリアを隅々までチェックしていき2時を回ってから
なんとか4匹目、5匹目を釣ることに成功。
とりあえず目標だったリミットメイクを達成し帰着。

5匹・2978グラムをウェイイン。

2日目は周りも釣れていて順位は思ったよりも低く9位。
2日間トータル成績は1つ下げて4位で最終日へ。


そして全てが決まる最終日。
1年間やってきたことをすべて出し切るつもりで気合を入れて、いざスタート。

もちろんパターンはシャローカバーだったが
ファーストポイント、セカンドポイントで不発。

減水傾向になったからか全く釣れない。
思い描くシャローをすべて撃ち尽くして仕方なく沖のポイントへ。

テキサスとクランクをやり通しなんとか死に物狂いで1匹をキャッチ。

正直、3日目には自分の魚はいなかった。。

最終戦の結果はなんとかお立ち台に踏みとどまり4位でフィニッシュ。

年間ランキングも4位まで上げることが出来たが
目標にしていたAOYまでは全くといっていい程、歯が立たなかった。。




結果だけを見れば悪くないのかも知れない。
だが、内容的には全くダメなシーズンだったと思う。
今のままでは何回チャレンジしてもAOYは難しいだろう。



来シーズンは1からバスフィッシングと向き合い
全てにおいてのレベルアップが目標かな。、

今のTOP50は、本当に異常なまでの強さの持ち主が
ゴロゴロいる世界であり日々進化している。
少しでも気を抜けば、すぐに置いて行かれる、まさに戦国時代。
だから面白くて仕方がない。

本当にこんなに真剣になれる場があるのは幸せなことだと思う。


スポンサー、ガイドゲスト、ファンの方々、先輩、後輩、友人、そして家族。
自分に関わるすべての人に感謝の気持ちを持って来シーズンも全力で戦います。



北 大祐